菜根譚1「山林の楽しみを談ずる者は」の原文・現代語訳
菜根譚1 「山林の楽しみを談ずる者は」の原文・現代語訳を記載します。原文 | 現代語訳 |
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談山林之樂者、未必眞得山林之趣。厭名利之談者、未必盡忘名利之。 | 山林の楽しみを談ずる者は、未だ必ずしも真には山林の趣を得ず。二名利の談を厭う者は、未だ必ずしも尽くは名利の三情を忘れず。 |
菜根譚1「山林の楽しみを談ずる者は」に出てくる言葉の意味
- 山林田舎。退官して、田舎に閑居する。
- 名利名声利欲。
- 情こころ。念慮。
菜根譚1「山林の楽しみを談ずる者は」解説
都会を離れた田舎暮らしの楽しみを、こと新しく話す者は、まだ、ほんとうには田舎暮らしのおもむきを会得している者とはかぎらない。また、ことさら名利の話を聞くことをきらう者は、まだ、全くは名利を求める心を忘れ去っている者とはかぎらない。(前者には風流をてらう臭みがあり、後者には高尚をてらう臭みがある)。【菜根譚】今日の名言
菜根譚後集(名言・要約)
菜根譚1 山林の楽しみを談ずる者は菜根譚2 水に釣るは逸事なり菜根譚3 鶯花茂くして菜根譚4 歳月は本長くして菜根譚5 趣を得るは多きに在らず菜根譚6 静夜の鐘声を聴いては菜根譚7 鳥語虫声も菜根譚8 人は有字の書を読むを解して菜根譚9 心に物欲なければ菜根譚10 賓朋雲集し菜根譚11 個中の趣を会し得れば菜根譚12 山河大地も菜根譚13 石火光中に、長を争い菜根譚14 寒燈焔なく菜根譚15 人肯て当下に体せば菜根譚16 冷より熱を視て菜根譚17 富貴を浮雲にするの風ありて
【菜根譚】今日の名言