菜根譚24「糞虫は至機なるも」の原文・現代語訳
菜根譚24「糞虫は至機なるも」の原文・現代語訳を記載します。
原文 | 現代語訳 |
---|---|
糞蟲至穢、變爲蟬而飮露於秋風。腐草無光、爲螢而於夏。固知、潔常自汚出、每從生也。 | 糞虫は至穢なるも、変じて蟬となりて露を秋風に飲む。二腐草は光なきも、化して螢となりて三を夏月にかす。固に知る、潔は常に汚より出で、明は毎により生ずるを。 |
菜根譚24「糞虫は至機なるも」に出てくる言葉の意味
- 糞虫糞土に生ずるうじ虫。ここでは蟬の幼虫。酉陽雑俎に「蟬、未だ脱せざるとき復育と名づく。相伝えて言う、蛣蜣(くそむし)の化するところなり、と」(巻十七)とある。
- 腐草枯れ腐った草。礼記に「季夏の月(六月)、鷹すなわち学習し、腐草、螢となる」(月令)とあり、淮南子にも見え、古来、かく伝承されていた。
- 彩。美しい光彩。
菜根譚24「糞虫は至機なるも」解説
糞土に生ずるうじ虫は、きわめて穢いものではあるが、後に変じて蟬になり、白露を飲みつつ秋風によい声で吟ずるようになる。また、腐草はもと光がないが、後に化して螢になり、夏の夜に美しい光彩を輝かすようになる。これによっても、なるほど、潔いものは常に汚れたものの中から生まれ出るし、光り輝くものは常に暗やみの中から生まれ出るということがわかる。
菜根譚前集(名言・要約)




















































【菜根譚】今日の名言