菜根譚1「道徳に棲守する者は」の原文・現代語訳
菜根譚1 「道徳に棲守する者は」の原文・現代語訳を記載します。
原文 | 現代語訳 |
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棲守德者、寂寞一時。依阿權勢者、凄涼萬古。人觀物外之物、思身後之身。受一時之寂寞、毋取萬古之凄涼。 | 道徳に棲守する者は、一時に寂寞たり。権勢に依阿する者は、万古に凄涼たり。二達人は三物外の物を観、四身後の身を思う。寧ろ一時の寂寞を受くるも、万古の凄涼を取ることなかれ。 |
菜根譚1「道徳に棲守する者は」に出てくる言葉の意味
- 道徳道、真理、真実。いわゆる道徳の根源をなすもの。
- 達人達道者。至人。
- 物外の物世俗を越えた世界に見られる真実なるもの。
- 身後の身死後の生命。
菜根譚1「道徳に棲守する者は」解説
生に処して、真理をすみかとして守り抜く者は、往々、一時的に不遇で寂しい境遇に陥ることがある。(これに反し)、権勢におもねりへつらう者は、一時的には栄達するが、結局は、永遠に寂しくいたましい。達人は常に世俗を越えて真実なるものを見つめ、死後の生命に思いを致す。そこで人間としては、むしろ一時的に不遇で寂しい境遇に陥っても真理を守り抜くべきであって、永遠に寂しくいたましい権勢におもねる態度を取るべきではない。
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