菜根譚34「利欲は未だ尽くは心を」の原文・現代語訳
菜根譚34「利欲は未だ尽くは心を」の原文・現代語訳を記載します。
原文 | 現代語訳 |
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利欲未盡心、見乃心之。聲色未必障、聰乃障之藩屛。 | 利欲は未だ尽くは心を害せざれども、一意見は乃ち心を害するの二賊なり。声色は未だ必ずしも道を障えざれども、聡明は乃ち道を障うるの三藩屛なり。 |
菜根譚34「利欲は未だ尽くは心を」に出てくる言葉の意味
- 意見我意我見。正智正見ではない我を張る心。
- 賊害虫。「」は苗の根を食うねきり虫。「賊」は苗のふしを食うずい虫。共に稲の害虫。
- 藩屛まがき。障害物の意。
菜根譚34「利欲は未だ尽くは心を」解説
利欲の心は、まだことごとくは本心を害するものではないが、それよりもかえって我意我見の方が、本心をむしばむ害虫である。また、愛欲の心は、まだ必ずしも道に入る邪魔となるとは限らないが、それよりもかえって小ざかしく聡明ぶる方が、道に入るのを妨げる障害物である。
菜根譚前集(名言・要約)




















































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