菜根譚22「動を好む者は、雲電風燈」の原文・現代語訳
菜根譚22「動を好む者は、雲電風燈」の原文・現代語訳を記載します。
原文 | 現代語訳 |
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好動者、雲電風燈、嗜寂者、死槁木。須定雲止水中、鳶飛魚氣象、纔是的心體。 | 動を好む者は、雲電風燈、寂を嗜む者は、一死灰槁木なり。須らく定雲二止水の中に、三鳶飛び魚躍るの四気象あるべくして、五纔に是れ有道の心体なり。 |
菜根譚22「動を好む者は、雲電風燈」に出てくる言葉の意味
- 死灰槁木火の消えた灰や立ち枯れになった木。荘子に「何ぞや、形は固より槁木のごとくならしむべく、心は固より死灰のごとくならしむべきか」(斉物論)とある。
- 止水流れない水。白楽天の詩に「動く者は流水を楽しみ、静かなる者は止水を楽しむ」(翫止水)とある。
- 鳶飛び魚躍る躍動する。はつらつたる。詩の大雅に「鳶飛んで天にいたり、魚淵に躍る」(旱麓)とあり、「中庸章句」に引用しているが、朱子は活潑潑地をいうと注している。この句は後集六六にも見える。
- 気象ありさま。ようす。
- 纔に是れそれでこそなのである。
菜根譚22「動を好む者は、雲電風燈」解説
活動を好む者は、雲間に光る電光や風にゆらぐ燈火のように、あまりにも動にすぎるし、静寂を愛する者は、火の消えた灰や立ち枯れの木のように、あまりにも静にすぎる。人間としては動かぬ雲や流れない水のような静かな境地にあって、しかも鳶が飛び魚が躍るような潑剌たるようすがあってこそ、それで初めて真に道を修得した人の心ばえであるとされる。
菜根譚前集(名言・要約)




















































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