菜根譚3「鶯花茂くして」の原文・現代語訳
菜根譚3「鶯花茂くして」の原文・現代語訳を記載します。| 原文 | 現代語訳 | 
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| 鶯茂而山濃谷艷、總是乾坤之幻境。水木落而石瘦崕枯、纔見天地之眞吾。 | 一鶯花茂くして山濃やかに谷艶なるは、二総て是れ三乾坤の幻境なり。四水木落ちて石瘦せ崕枯れて、纔に天地の真吾を見る。 | 
菜根譚3「鶯花茂くして」に出てくる言葉の意味
- 鶯花うぐいすが鳴き、花が咲き競う意。
- 総て是れ全くである。
- 乾坤の幻境天地の仮のすがた。幻の境。
- 水木落ち水が枯れ木の葉が落ちる。前文の陽春の景に対して、晩秋の景を指す。この二句は朱子の詩に「木落ち水尽きて千崖枯れ、迥然(はるかなさま)として我もまた真吾を見る」(賦四時読書楽)とあるによるか。「真吾」は真正のすがた。
菜根譚3「鶯花茂くして」解説
陽春には、うぐいすが鳴き、花が咲き競うて、山も谷も濃艶な装いを凝らすが、これは全く天地の仮のまぼろしの姿である。(これに反し)、晩秋には、谷川の水も枯れ、山の木々の葉も落ち尽くして、石はやせ、がけは枯れた姿となるが、この時にこそ、はじめて虚飾を去った天地の真のすがたを見ることができる。菜根譚後集(名言・要約)
 菜根譚1 山林の楽しみを談ずる者は
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