菜根譚50「治世に処しては」の原文・現代語訳
菜根譚50「治世に処しては」の原文・現代語訳を記載します。原文 | 現代語訳 |
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處治世宜方、處亂世宜圓、處叔季之世當方圓並用。待善人宜寬、待惡人宜嚴、待庸之人當寬嚴互存。 | 治世に処しては宜しく一方なるべく、乱世に処しては宜しく二円なるべく、三叔季の世に処しては当に方円並び用うべし。善人を待つには宜しく寛なるべく、悪人を待つには宜しく厳なるべく、庸衆の人を待つには当に寛厳互いに存すべし。 |
菜根譚50「治世に処しては」に出てくる言葉の意味
- 方方正。かどばる。
- 円円転。かどだたない。
- 叔季の世末の世。伯仲叔季の叔季で、末世の意。
菜根譚50「治世に処しては」解説
よく治まった世に処するには、身を方正に保つがよく、乱れた世に処するには、万事にかどばらないのがよい。(治世には政治が公平で嘉言善行が用いられるが、乱世にはその反対で、正しいことがいれられず思わぬ災難を招くからである)。そこで、末の世となった今は、方・円の二者を並び用いて、機に臨み変に応じていくがよい。また善人に対しては寛大な態度でのぞみ、悪人に対しては厳格な態度でのぞむのがよい。(善人には過失はあっても非行はないが、悪人には常に非行がつきものだから、それを許さない態度が必要だからである)。そこで、普通の人たちに対しては、寛・厳の二者を互いに用いて、その時その場合によろしきを得るようにするがよい。菜根譚前集(名言・要約)




















































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