菜根譚4「歳月は本長くして」の原文・現代語訳
菜根譚4「歳月は本長くして」の原文・現代語訳を記載します。原文 | 現代語訳 |
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本長、而忙者自促。天地本寬、而鄙者自隘。風本、而勞攘者自冗。 | 歳月は本長くして、忙しき者自から一促す。天地は本寛くして、鄙しき者自から隘くす。二風花雪月は本三にして、四労攘の者自から五冗しくす。 |
菜根譚4「歳月は本長くして」に出てくる言葉の意味
- 促すせき立てる。
- 風花雪月春の花、夏の風、秋の月、冬の雪。四季折々の風雅。
- のどか。閑と同字。
- 労攘あくせくする。辛苦する。五冗煩冗。煩わしい。忙しい。
菜根譚4「歳月は本長くして」解説
歳月は、元来、長久なものであるが、気ぜわしい者が、自分自身でせき立てて短くする。天地は、元来、広大なものであるが、心ねの卑しい者が、自分自身で狭くする。(方々に不義理を重ねたりして)。春は花、夏は涼風、秋は月、冬は雪と四季折々の風雅は、元来、のどかなものであるが、あくせくする者が、自分自身で煩わしいものとしている。(すべて、その人の心の持ち方によるものである)。菜根譚後集(名言・要約)
菜根譚1 山林の楽しみを談ずる者は菜根譚2 水に釣るは逸事なり菜根譚3 鶯花茂くして菜根譚4 歳月は本長くして菜根譚5 趣を得るは多きに在らず菜根譚6 静夜の鐘声を聴いては菜根譚7 鳥語虫声も菜根譚8 人は有字の書を読むを解して菜根譚9 心に物欲なければ菜根譚10 賓朋雲集し菜根譚11 個中の趣を会し得れば菜根譚12 山河大地も菜根譚13 石火光中に、長を争い菜根譚14 寒燈焔なく菜根譚15 人肯て当下に体せば菜根譚16 冷より熱を視て菜根譚17 富貴を浮雲にするの風ありて
【菜根譚】今日の名言