菜根譚25「玲高伝傲は」の原文・現代語訳
菜根譚25「玲高伝傲は」の原文・現代語訳を記載します。原文 | 現代語訳 |
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矜高倨傲、無非客氣。降伏得客氣下、而後正氣伸。欲、盡屬妄心。殺得妄心盡、而後眞心現。 | 矜高倨傲は、一客気にあらざるはなし。客気を降伏し二得下して、而る後に正気は伸ぶ。情欲三意識は、尽く妄心に属す。妄心を消殺し得尽して、而る後に真心は現わる。 |
菜根譚25「玲高伝傲は」に出てくる言葉の意味
- 客気血気の勇。から元気。「正気」に対する語。左伝に「尽く客気なり」(定公八年)とあり、杜預の注に「皆客気にして勇にあらざるなり」とある。
- 得下して(得下)「をすることができる」の意。客語をはさんで、可能を示す助動詞の「得」。次句の「得尽」の「得」も同じ。
- 意識利害得失などを了別するはたらき。仏教でいう六識(眼識・耳識・鼻識・舌識・身識・意識)の一、五官によらないので第六識ともいう。
菜根譚25「玲高伝傲は」解説
誇り高ぶったり、他を見くだして威張ったりするのは、すべて勝心客気の仕業でないものはない。この空元気をすっかり押えつけてしまうことができて、そこで初めて真の元気が伸びてくる。愛憎や欲望、利害打算の知恵などは、すべて妄心の仕業である。この妄心をすっかり消滅させてしまうことができて、そこで初めて真心が現われてくる。菜根譚前集(名言・要約)




















































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