菜根譚20「事々、個の有余不尽の意思を」の原文・現代語訳
菜根譚20「事々、個の有余不尽の意思を」の原文・現代語訳を記載します。原文 | 現代語訳 |
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事事、留個餘不盡的思、不能忌我、鬼神不能損我。若業必求滿、功必求盈者、不生變、必召外憂。 | 事々、一個の有余不尽の二意思を留むれば、便ち三造物も我を忌むこと能わず、鬼神も我を損すること能わず。若し業は必ず満を求め、功は必ず四盈を求むれば、内変を生ぜざれば、必ず外憂を召かん。 |
菜根譚20「事々、個の有余不尽の意思を」に出てくる言葉の意味
- 個「一個」の略。冠詞的用法で、次の「意思」を指示し、「意思というもの」というほどの意。
- 意思気持。
- 造物造物者。列子に「造物者は、その功は妙に、その功は深く、まことに窮め難く終え難し」(周穆王)とある。
- 盈みつ(満)。「盈つれば虧くる」は天地の理法。易の謙卦に「天道は盈つるを虧きて謙に益し、地道は盈つるを変じて謙に流き、鬼神は盈つるを害して謙に福し、人道は盈つるを悪んで謙を好む」(彖伝)とある。
菜根譚20「事々、個の有余不尽の意思を」解説
何事にも、ゆとりを残し控えめにする気持というものを持っておれば、造物者もその人を忌みうこともないし、神霊もその人に害を加えることもない。しかしもし、事業にも功名にも必ず十二分に満ち足りることを求めたならば、(造物者や鬼神に忌み憎まれて)、内部から変事が起るか、さもなければ、必ず外部から心配ごとを招く結果になるであろう。菜根譚前集(名言・要約)




















































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