菜根譚11「藜口莧腸の者は」の原文・現代語訳
菜根譚11「藜口莧腸の者は」の原文・現代語訳を記載します。原文 | 現代語訳 |
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藜口莧腸者、多氷玉潔、衣玉食者、甘婢膝奴。蓋志以澹泊、而從肥甘喪也。 | 藜口莧腸の者は、氷清玉潔多く、二衣玉食の者は、婢膝奴顔を甘んず。蓋し、志は澹泊を以てして明らかに、しかして節は肥甘よりして喪うなり。 |
菜根譚11「藜口莧腸の者は」に出てくる言葉の意味
- 藜口莧腸粗食をいう。「藜」(あかざ)や「莧」(ぬめりひゆ)を吸物にして口腹を満たすこと。
- 衣玉食美衣美食をいう。「衣」は天子の礼服、竜の模様を刺繡したもの。
菜根譚11「藜口莧腸の者は」解説
平素、粗衣粗食に甘んじている士人には、氷のように清く玉のようなけがれのない心の持主が多いが、(これに反して)、美衣美食に奢る輩には、甘んじて奴婢のようなお追従を上位の者にする卑賤な態度の者が多い。思うに、人間の操守は、淡泊な生活によってますます磨かれるが、その気慨は、豪奢な生活によって次第に失われていくものである。菜根譚前集(名言・要約)




















































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