菜根譚32「卑きに居りて後」の原文・現代語訳
菜根譚32「卑きに居りて後」の原文・現代語訳を記載します。原文 | 現代語訳 |
---|---|
居卑而後、知登高之爲。處而後、知向之太露。守靜而後、知好動之勞。養默而後、知多言之爲躁。 | 卑きに居りて後、高きに登るの危きたるを知る。きに処りて後、明るきに向うの太だ露わるるを知る。 |
菜根譚32「卑きに居りて後」に出てくる言葉の意味
- 一静を守りて後、動を好むの労に過ぐるを知る。黙を養いて後、言多きの躁たるを知る。一静を守りて静虚を執り守る。老子に「虚を致すこと極まり、静を守ること篤ければ、万物並びおこりて、吾もってその復を観る」(十六章)とある。
菜根譚32「卑きに居りて後」解説
低いところに安んじていると、初めて、高いところへ登ることが、いかに危険であるかがわかる。また、暗いところに慣れると、初めて、明るいところへ出ることが、あまりあらわれすぎることがわかる。(これと同じ道理で)静虚をあつく守っていると、初めて、世俗的な活躍ばかりを好むのは、ついには徒労にすぎないことがわかる。また、寡黙を養い守っていると、初めて、多弁が、いかにさわがしく無駄なことであるかがわかる。菜根譚前集(名言・要約)




















































【菜根譚】今日の名言