菜根譚6「静夜の鐘声を聴いては」の原文・現代語訳
菜根譚6「静夜の鐘声を聴いては」の原文・現代語訳を記載します。原文 | 現代語訳 |
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聽靜夜之鐘聲、喚醒夢中之夢、觀澄潭之影、窺見身外之身。 | 静夜の鐘声を聴いては、一夢中の夢を喚び醒し、二澄潭の月影を観ては、三身外の身を窺い見る。 |
菜根譚6「静夜の鐘声を聴いては」に出てくる言葉の意味
- 夢中の夢人生は夢であり、その夢の世の中でまた見る夢。荘子に「其の夢みるにあたりては、其の夢なることを知らず、夢の中にまた其の夢を占い、覚めて後に其の夢なることを知る。且つ大覚ありて後に、此れ其の大夢なることを知る」(斉物論)とある。
- 澄潭水の澄んでいる深い淵。
- 身外の身わが肉身を存在させる真身。この肉身は仮身で、天地にあまねく満ちわたる真身の投影である。
菜根譚6「静夜の鐘声を聴いては」解説
静かな夜に響きわたる鐘の声に聴き入っていると、浮世の夢から呼び覚まされて、夢の中で夢を見ていたことを悟る。また、水の澄んだ深い淵に映る月影に見入っていると、わが肉身はこの月影のごとく仮身で、真身は中天にあって照らしていたことを知る。菜根譚後集(名言・要約)

















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