菜根譚2「世を渉ることを浅ければ」の原文・現代語訳
菜根譚2「世を渉ることを浅ければ」の原文・現代語訳を記載します。
原文 | 現代語訳 |
---|---|
涉世淺、點染亦淺。歷事深、械亦深。故君子與其練、不若朴魯。與其曲謹、不若疎狂。 | 世を渉ること浅ければ、点染もまた浅し。事を歴ること深ければ、一機械もまた深し。故に君子は、その練達ならんよりは、朴魯なるに若かず。その曲謹ならんよりは、疎狂なるに若かず。 |
菜根譚2「世を渉ることを浅ければ」に出てくる言葉の意味
- 機械からくり。たくらみ。権謀術数。荘子に「機械ある者は必ず機事あり、機事ある者は必ず機心あり。機心、胸中に存すれば、則ち純白備わらず。純白備わらざれば、則ち神生定まらず。神生定まらざる者は、道の載せざるところなり。吾知らざるにあらず、羞じてなさざるなり。」(天地)とある。
菜根譚2「世を渉ることを浅ければ」解説
処世の経験がまだ浅いと、世俗の悪習に染まることもまた浅いが、経験が深くなるにつれて、世の中のからくりに通じることもまた深くなる。それ故に、君子たる者は、世事に練達になるよりは、むしろ飾り気がなく気が利かない方がよい。そして礼節の末にこだわりていねいすぎるよりは、むしろ粗略で志のある方がよい。
菜根譚前集(名言・要約)




















































【菜根譚】今日の名言