菜根譚7「肥辛甘は真味にあらず」の原文・現代語訳
菜根譚7「肥辛甘は真味にあらず」の原文・現代語訳を記載します。原文 | 現代語訳 |
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肥辛甘非眞味、眞味只是淡。神奇卓異非至人、至人只是常。 | 肥辛甘は真味にあらず、真味は二只だ是れ淡なり。神奇卓異は三至人にあらず、至人はただ是れ常なり。 |
菜根譚7「肥辛甘は真味にあらず」に出てくる言葉の意味
- 肥「」は濃い酒、「肥」は肥えた肉。共に濃厚な味。
- 只だ是れ(只是)ただだけである。語意を強めた表現。
- 至人道に達した人。荘子に「至人は己なく、神人は功なく、聖人は名なし」(逍遙遊)とか、「至人の心を用うるは鏡のごとし。将らず迎えず、応じて蔵せず。故によく物に勝えて傷なわず」(応帝王)とか見える。
菜根譚7「肥辛甘は真味にあらず」解説
濃い酒や肥えた肉、辛いものや甘いものなど、すべて濃厚な味の類は、ほんものの味ではない。ほんものの味というものは、(水や空気のように)ただ淡泊な味のものである。(これと同じく)、神妙不可思議で、奇異な才能を発揮する人は、至人ではない。至人というものは、ただ世間並みな尋常の人である。菜根譚前集(名言・要約)




















































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