菜根譚4「勢利紛華は」の原文・現代語訳
菜根譚4「勢利紛華は」の原文・現代語訳を記載します。原文 | 現代語訳 |
---|---|
勢利紛華、不者爲潔、之而不染者爲尤潔。智械巧、不知者爲高、知之而不用者爲尤高。 | 勢利一紛華は、近づかざる者を潔しとなし、これに近づきて而も染まざる者を尤も潔しとなす。二智械機巧は、知らざる者を高しとなし、これを知りて而も用いざる者を尤も高しとなす。 |
菜根譚4「勢利紛華は」に出てくる言葉の意味
- 紛華豪奢華美。なれやすく人を堕落させやすい。史記に「子夏、門人の高弟なるよりして、なお云う、出でては紛華の盛麗を見て説び、入りては夫子の道を聞いて楽しみ、二者、心に戦いて未だ決する能わず、と。しかるを中庸章句以下、失教に漸漬し、成俗に被服するものをや。」(礼書)とある。
- 智械機巧智巧機械に同じ。韓非子に「聖人の道は智と巧とを去る。智巧去らずんば以て常となしがたし。民人これを用うれば、その身殃多く、主上これを用うれば、その国危亡す」(揚権)とある。
菜根譚4「勢利紛華は」解説
権勢名利や豪奢華美のたぐいに、近づかないように心掛ける者は潔白な人である。然しそれらに近づいても、その悪習に感染しない者こそ、最も潔白な人物である。権謀術数のたぐいを、全く知らない者は高尚な人である。然しそれを知っていても、自分では用いない者こそ、最も高尚な人物である。菜根譚前集(名言・要約)




















































【菜根譚】今日の名言