菜根譚35「人情は反復し」の原文・現代語訳
菜根譚35「人情は反復し」の原文・現代語訳を記載します。原文 | 現代語訳 |
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人反復、世路崎嶇。行不去處、須知一步之法。行得去處、務加讓三分之功。 | 人情は反復し、世路は崎嶇たり。二行き去られざる処は、須らく一歩を退くるの法を知るべし。行き得去る処は、務めて三分を譲るの功を加うべし。 |
菜根譚35「人情は反復し」に出てくる言葉の意味
- 人情は反復し人情は変りやすい。杜甫の詩に「手を飜せば雲となり手を覆えば雨となる、紛々たる軽薄何ぞ数うるをまたん。君見ずや管鮑貧時の交わり、此の道、今人棄てて土の如し」(貧交行)とある。
- 行き去られざる(行不去)行かれない。「行得去」の反対で、行くことができないの意。
菜根譚35「人情は反復し」解説
人情は掌を反すように変りやすく、人生の行路はまことに険しい。(そこで人に譲る心掛けが必要になる)。たやすく通れない小路にさしかかったら、まず自分の方から一歩を退いて他人を先に行かせるようにするがよい。また、楽に通れるところでも、つとめて十分のうち三分は他人に譲る工夫を積むようにするがよい。(たやすく通れないところでは一歩、たやすく通れるところでは三分という。たやすくないところでは、その一歩を争っているがためであり、たやすいところでは争わないからであるが、人に譲るという心掛けの点では少しも変わらない。前集一七と同意。)菜根譚前集(名言・要約)




















































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