菜根譚27「軒晃の中に居りては」の原文・現代語訳
菜根譚27「軒晃の中に居りては」の原文・現代語訳を記載します。原文 | 現代語訳 |
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居軒冕之中、不可無山林的氣味。處林泉之下、須懷廊的經綸。 | 軒冕の中に居りては、山林的の二気味なかるべからず。三林泉の下に処りては、須らく四廊的の五経綸を懐くを要すべし。 |
菜根譚27「軒晃の中に居りては」に出てくる言葉の意味
- 軒冕「軒」は車の両わきに覆いがあり轅の曲った車で、大夫の乗りもの。「冕」は大夫以上の者が用いる冠。共に高官貴人の用いるもの。
- 気味おもむき。感じ。
- 林泉山林泉石。隠退閑居のところ。
- 廊堂。朝廷。
- 経綸「経」はたて糸を引き張ること、「綸」は糸すじを整えおさめることで、国家のまつりごとを指す。易の屯卦に「君子もって経綸す」(大象)とある。
菜根譚27「軒晃の中に居りては」解説
高位高官の地位にある者には、一面において、山林に隠退しているようなおもむきがなくてはならぬ。(さもないと、地位に恋々としているようで、人柄が鄙俗になってしまう)。また、世を逃れて山林に閑居している者には、天下国家を経綸するような見識を持っていなくてはならぬ。(さもないと、全くの非社会的な田父野老になってしまう)。【菜根譚】今日の名言
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