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菜根譚5 趣を得るは多きに在らず

菜根譚5「趣を得るは多きに在らず」の原文・現代語訳

菜根譚5「趣を得るは多きに在らず」の原文・現代語訳を記載します。
原文 現代語訳
得趣不在多、盆池石間、霞足。會景不在、窓竹屋下、風自。 趣を得るは多きに在らず、一盆池石の間にも、二煙霞は具足す。三景を会するは遠きに在らず、四窓竹屋の下にも、風月は自から五かなり。

菜根譚5「趣を得るは多きに在らず」に出てくる言葉の意味

  1. 盆池石盆のような小さい池、こぶしほどの小さい石。盆石・箱庭などによっていう。
  2. 煙霞煙とかすみ。風景。
  3. 景を会する風景が心にかなう。気に入る。
  4. 窓竹屋よもぎの生い茂った窓、竹屋根のあばらや。
  5. かなりのどかである。

菜根譚5「趣を得るは多きに在らず」解説

風情を得るには、必ずしも多くの道具立てを要しない。盆のような小池、こぶしほどの小石を並べただけでも、心にかなう風情が備わっている。また、風景を求めるには、必ずしも遠くへ出かける必要はない。よもぎの茂った窓や竹屋根のあばらやでも、風景は自然にのどかである。

菜根譚後集(名言・要約)