菜根譚7「鳥語虫声も」の原文・現代語訳
菜根譚7「鳥語虫声も」の原文・現代語訳を記載します。
原文 | 現代語訳 |
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鳥語蟲聲、總是傳心之訣。英草色、無非見之。學者、天徹、胸玲、觸物皆會心處。 | 鳥語虫声も、総て是れ一伝心の訣なり。花英草色も、二見道の文にあらざるはなし。学ぶ者は、三天機清徹、胸次玲にして、物に触れて皆四会心の処あらんことを要す。 |
菜根譚7「鳥語虫声も」に出てくる言葉の意味
- 伝心の訣以心伝心の要訣。言語文字を離れて、心をもって心に伝える秘訣。
- 見道の文天地の大道を現わした文章。「見」は現。
- 天機清徹本心のはたらきを澄みとおらせる。
- 会心心に会得する。
菜根譚7「鳥語虫声も」解説
小鳥のさえずりや虫の鳴き声も、すべて宇宙にあまねく満ちわたる真理を、以心伝心に伝えている秘訣であり、赤い花びらや緑の草の色も、すべてこの真理を現わした文章でないものはない。そこで学問に志す者は、常に本心のはたらきを澄みとおらせ、胸中を少しの曇りもない玉のようにして、物に触れて聞いたり見たりする毎に、この宇宙の真理を心に会得するところがなくてはならない。
菜根譚後集(名言・要約)
菜根譚1 山林の楽しみを談ずる者は菜根譚2 水に釣るは逸事なり菜根譚3 鶯花茂くして菜根譚4 歳月は本長くして菜根譚5 趣を得るは多きに在らず菜根譚6 静夜の鐘声を聴いては菜根譚7 鳥語虫声も菜根譚8 人は有字の書を読むを解して菜根譚9 心に物欲なければ菜根譚10 賓朋雲集し菜根譚11 個中の趣を会し得れば菜根譚12 山河大地も菜根譚13 石火光中に、長を争い菜根譚14 寒燈焔なく菜根譚15 人肯て当下に体せば菜根譚16 冷より熱を視て菜根譚17 富貴を浮雲にするの風ありて
【菜根譚】今日の名言