菜根譚11「個中の趣を会し得れば」の原文・現代語訳
菜根譚11「個中の趣を会し得れば」の原文・現代語訳を記載します。原文 | 現代語訳 |
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會得個中趣、五湖之、盡入寸裡。破得眼、千古之英雄、盡歸掌握。 | 一個中の趣を会し得れば、二五湖の煙月も、尽く三寸裡に入る。四眼前の機を破り得れば、千古の英雄も、尽く掌握に帰す。 |
菜根譚11「個中の趣を会し得れば」に出てくる言葉の意味
- 個中の趣その物の中にある真実な趣。
- 五湖の煙月五湖の風景。「五湖」は中国古代の有名な湖。鄱陽湖・丹陽湖・青草湖・洞庭湖・太湖の五湖とも、太湖の別名ともいい、諸説がある。
- 寸裡方寸の内。心の中。
- 眼前の機目の前に現われている天機。
菜根譚11「個中の趣を会し得れば」解説
その物の中にある真趣を理会すれば、古の五湖の風景をも、(実際にその地に行かなくても)、すべて皆、わが心の中に入れてしまうことができる。また、目前に現われている天機を見抜けば、(古今を通じて変わらないから)、古の英雄をも、すべて皆、わが手中に収め自由にすることができる。菜根譚後集(名言・要約)
菜根譚1 山林の楽しみを談ずる者は菜根譚2 水に釣るは逸事なり菜根譚3 鶯花茂くして菜根譚4 歳月は本長くして菜根譚5 趣を得るは多きに在らず菜根譚6 静夜の鐘声を聴いては菜根譚7 鳥語虫声も菜根譚8 人は有字の書を読むを解して菜根譚9 心に物欲なければ菜根譚10 賓朋雲集し菜根譚11 個中の趣を会し得れば菜根譚12 山河大地も菜根譚13 石火光中に、長を争い菜根譚14 寒燈焔なく菜根譚15 人肯て当下に体せば菜根譚16 冷より熱を視て菜根譚17 富貴を浮雲にするの風ありて
【菜根譚】今日の名言